初めてのMTB

ロードもマウンテンバイクも上を見たらきりが無いのは一緒、軽くて高性能のパーツが付いてくれば脚が無くても楽ができるし、スキルが無くてもバイクがその手助けをしてくれることも確か、
逆に5万円のMTBやクロスバイクでも山で遊べるし、オンロードをどこまでも走って行けます。
でもスポーツバイクとしてしっかり遊んで楽しむには最低限このくらいはというお勧めポイントもあります。

今回取り上げるのはちょうど入荷のあったMERIDA・MATTS TFS 900。
129,000円のモデルです。
この数年で29erが一気に増えて26インチが消えてしまったメーカーもありますが、26インチが悪いわけではありません。
29には29の、26には26のそれぞれメリットデメリットがありますので乗り方次第で選んでいただければいいかと思いますし、店頭ではそれぞれに合わせて細かくご説明しております。
メリダは29インチも26インチもどちらも上から下までフルにラインアップがありますので目的に合わせたバイク選びがし易いですよ。

MTBは価格だけでいうなら50,000円くらいからありますし、別にそれで走れないわけではないのですがマウンテンバイクをマウンテンバイクとしてトレイルで楽しく走らせるためにはこのくらい装備が充実していた方がいいよというお勧めラインがこのバイクにはしっかり備わってます。

その1・・・油圧DISCブレーキ
現在MTBでディスクブレーキでないモデルというのは10万円未満のモデルであってもあまり見かけなくなっていますが、ディスクブレーキにはまず2つのタイプがあります・・・・機械(ワイヤー)式と油圧式がそれ。
リムブレーキも同じですがワイヤー式のブレーキは、ワイヤーそのものの伸びやアウターケーブルとの摩擦抵抗でどうしても油圧と比べるとブレーキレバーの引きが重くなってしまいます。MTBの場合オンロード以上に加減速が多くなる上、路面からの振動衝撃を受け止めながらになりますので握力の低下は極力避けたいところ。この場合油圧であるメリットはとても大きくなります。
10万円未満のバイクであっても油圧ブレーキが装備されているモデルもありますが国内で補修パーツの手配が難しいブランドのモノもあったりします。
当店ではそういった点も考慮して油圧ブレーキはシマノ、AVID、MAGURAの3社の製品が付いてくるモノをお勧めしています。

その2・・・サスペンション
サスペンションとは路面からの衝撃を吸収緩和することで身体的な疲労を軽減しながらタイヤの路面追従性よくするなどの大きなメリットから特にフロントサスペンションはMTBには無くてはならないパーツの一つになってます。
サスペンションの機能としては伸び縮みするためのスプリング機能と、そのスプリングの動きを抑制制御するためのダンパー機能があります。
ダンパー機能はほとんどの製品がオイルによるものになっていますが、スプリングに関しては金属のコイルスプリングを採用しているモデルと空気の反発力を利用するいわゆるエアサスがあります。
ここでお勧めなのはエアスプリングのもの。
コイルスプリングのものは中に入っているスプリングの硬さでサスペンションの作動感がほぼ決まってしまい、硬さの調整幅も狭いため特に体重が軽めな人ですとせっかくスペック上は10cm動くとなっていても実際には最大でも数cmしか使えなかったりということはよくあります。昔はそういったことに対応するためにアフターパーツとしていろいろな硬さのスプリングが発売されていたりした事もありますが、現在はあまり見かけないですね。
これに対してエアスプリングの製品は体重に合わせてサスペンション内の空気圧を変更して対応できますので子供や女性でもそのサスペンションの性能をフルに使うことが可能になります。

上の2点が備わっているモデルをとなると26インチでも29インチでも上の写真のモデル位からになります。

もちろん最初に申し上げたように、Vブレーキであってもトレイルで遊べない走れないわけではありません、一部ではフルリジッド(前後ともサスペンション無し)やシングルスピード(変速ギア無し)なんてとっても不便なwバイクで遊ぶのを好む人もいますので全て乗り方次第。
生まれた時からマウンテンバイクはそもそもがフリーライド、スピードでは無く楽しさが最優先ですからいろんなスタイルがあるんですよね。

ココで書ききれていない、あえて書いてないことなどなどまだまだお話しできる事もありますので、チョッとした疑問でもあればご来店の上ご遠慮無くお問い合わせください。

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