ヘルメットに感謝

あちらこちらでヘルメットの話題が持ち上がっているのでココでもちょっと。

最近はロードバイクやMTBを購入されていく方に細かく説明しなくてもユーザーさんの意識も高まってきたのか極々普通にヘルメットもセットで選ばれていく方がほとんどになりましたが、朝サイクリングなどで走りに出てみるとまだまだ高級バイクに跨りながらノーヘルで颯爽と追いぬいていく人、すれ違う人に出会うのも事実です。
5年ほど前まではいくら安全性に関して説明しても『本気で走るわけではないから・・・』などとよくわからない理由で購入を渋る方も多かったのですが、その時よく言っていたのは「本気でないから余計に危ないんですよ」ということ。
どうせ遊ぶなら『本気』で遊んだ方が楽しさも増すとは思うのですが・・・・・


どういうことかわかりますか?

『本気』っていうのは別にレースをすることが全てではないです。
特にロードバイクに乗られている方は身に覚えがあるとは思いますが、最初始めてみたきっかけは通勤だったり、健康づくりのための週末サイクリングと軽い気持ちだったと思います。
それがいつしか100km走るのは当たり前、150km走ったら今日は結構乗ったなぁ、、、〇▲峠を何分で登れた、今日の獲得標高は・・・、と数字の話が多くなってご本人にその気が無くてもチョッとしたアスリートw。そうなるとホント本気で自転車楽しんでるなぁと伝わってくるもので、そんな皆さんの趣味のお手伝いに携われて私も嬉しい気分になります。

と少し話がそれましたが、
そんな本気で楽しんでいる方は自転車の怖さも十分理解しています。
少し慣れれば時速30~35kmで巡行することはさほど難しい事ではないでしょうし、下りになれば60km/hを超えることもありますからそんな状況で万が一転倒すればどうなるか・・・・・なってしまったことが無くても容易に想像はできることでしょう。
そしてそんな本気で走っている方達は自転車の操作や万が一の時のリカバリー能力にも長けていたりします。
それでも『もしも』の時のことを考えればヘルメット無しなんて怖くて走りに出かけられないと思っているはず、だからこそ当たり前のようにかぶります。

もちろんお店のサイクリングイベントに参加してもらうのにもヘルメット着用が絶対条件とさせてもらってます。


それに対して『本気』じゃない初心者はというと、、、
ママチャリ乗れれば乗れてしまうロードバイク、、、スピードだけは感動を覚えるほど軽くスイスイ出てしまうと思いますがそれはバイクの性能で乗せられている状態、
バイクを操るスキル、何かあった時に立て直すリカバリー能力は低いと言わざるを得ないと思います。

この写真だけだと分かり難いかとは思いますが、白いラインは割れているところです(マジックで割れ目に沿って線を引いてます・・・お店に現物置いてありますのでよろしければご覧ください)。
メンバーさんが転倒した際に割れたヘルメット、鎖骨は折ってしまいましたが頭は全く問題無しで今も元気にサイクリングを楽しんでいます。
商売的に高いヘルメットを売りたいというわけでは決してないですし1万円でも3万円でも強度的には変わりは無いのですが、ヘルメットの値段の差は重さと通気性でほぼ決まります。半日以上自転車の上で身体を動かしているわけですから頭の上に置かれているものはなるべく軽い方がいいでしょうし、熱がこもらない通気性は更に大事になって来ると思います。

スペシャライズドのプリベイルはヘルメット専業メーカーのモノと比べても軽くて圧倒的な通気性を確保しています。

このヘルメットを使用していたメンバーさんもその使用感を満足されているのはもちろん、24,000円でまた自転車楽しめるのだから『安い!』ともう既に3個目(実はもう1つ割ってます)、下手すれば残りの人生ベッドの上だったかもしれないわけですからそう思うのも当然なのかもしれませんね。

私自身も過去20年ほどMTBやロードに乗ってきて幸いオンロードで転んだ経験は無いですが(その1歩手前はありますけど・・・・今思い出しても恐ろしい)山の中では4つほどヘルメットを割っています。
それでも今も楽しく自転車乗れているのはヘルメット様様のお陰です。

MTBに比べロードは倍以上のスピードで走ってます、しかも転んだ先にあるのはカタイ堅いアスファルト。
何かあっても大丈夫、最悪にはならないだろうという安全と安心は一生懸命真剣に遊ぶためには大切な要素ですよ。




最後になりましたがヘルメットは樹脂製品ですから屋外で使用していれば雨や汗などの水分と日の光・熱の影響で月日と共に素材が硬化していきます。ですから割れていなければ一生物というわけにはいきません、、、たまにイベント会場などで10年以上使っているであろうヘルメットをかぶった方を見かけたりしますが決して物持ち良いですねとは思いません。
まぁそんなものでも何もかぶっていないよりはましかもしれませんが、メーカーさんが考えていた耐衝撃性能などは劣化している可能性が高いです。
そんなことからも自転車は整備などをしっかりしていれば5年10年乗れますが、ヘルメットは3年くらいでの買い替えをお勧めいたします。

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