全日本選手権レースレポート

全日本選手権(マスターズ男子)
結果2位
バイク:  2013スペシャライズドS-WORKS EPIC
ハンドル:  グラファイトデザインRISEN6X
ステム:  グラファイトデザイン6OVAL
チェーン:  KMC X11SL
タイヤの前輪:  スペシャライズドファストトラック
後輪:  IRCミブロマラソン


また今年もこの時期が来ました。年に一度のチャンピオンを決める大会。自分は30代以上のマスターズクラス。過去2位2回、3位2回、4位1回、となかなか1位になれずに「今年こそは」意気込んで臨んだ大会でした。 いつも通り前日試走をして、足も上半身も良い状態。ダンシングを沢山使うコースのため、ブレインの解放を最大まで固くしてダンシングでもロス無く設定。シーズン途中から使用しているグラファイトのステムのためこのような設定も出来る様になった。試走後、夕方から雨の予報だったのタイヤ選択に悩む。遠藤さんにお願いして当日ギリギリまで交換を待ってもらってタイヤを決めた。チェーンは試走後新品に交換。チェーンリングも32Tに交換。バイクもバッチリの状態で用意が出来た。
当日朝、朝一で試走した人に路面コンディションを聞く。雨タイヤの方が良いかも?と言う情報。しかしジープ道での走りが重いのはキツい。リヤはできる限り走りの軽いタイヤが欲しい。そこでリヤにサイドノブがあるミブロマラソンをチョイス。スタートをむかえた。
雫石後、色々あり今回の全日本までに調子があげられるだろうか心配でしょうがなかった。しかしいつもの練習仲間が練習に誘ってくれたり相談に乗ってくれた事で少しは解消し練習中は自転車に集中出来た。本当に自転車やっていて良かった。自分一人ではつぶれちゃいそうだった。本当に仲間がいて良かった。 沢山の方からレース前日から応援の言葉をいただいて、自分に負けたくなく「勝ちますよ」と暗示をかける様に皆様に返事をした。応援して下さる沢山の人のため自分に出来る事、1位を取る事、そしてカッコいい熱い走りをする事。
気持が不安定な時間もあったが、応援してくれている人が沢山居る。その人たちのためにも絶対1位を取ってやる!!と気持をたかめていった。スタート前いつも応援してくれているO池さんから励ましの言葉をもらう。情けない走りは出来ない。必ず1位で。 スタート順は1番。最初の登りを最短で行ける位置で並ぶ。前を見るとここを通れば速いラインが見えてくるようだ。一人はさんで左側が蜂須賀さん。二人はさんで右側が小野さんだ。位置は確認出来た。後は精一杯やるのみ。 スタートとともにクリートキャッチ。一気にスピードを上げる。蜂須賀さんが前に出て来た。あまり無理をしないで後ろに、その時点で蜂須賀さんと逃げを決めるパターンに決定。右から小野さんがスピードを上げかぶせて来た。ちょっと予想外だったが、3番でスキルパークを下る。一周目ということもありあまり攻めず安全に。前の二人とは少し離れたが、そのあとの簡易舗装で追いつけると思いそのまま下る。案の定簡易舗装が終った当たりで前の二人に追いつく。先頭の小野さんの息づかいが荒い。スピードが上がらないようだ。自分は後ろとの差をもっと離したいので、三番手から前に「プッシュ!!プッシュ!!逃げようぜ!!」と言ったが、スピードは上がらず最初のシングルへ。そこで先頭の小野さんが下りのバンクでスリップダウン。ゼロスタートを余儀なくされたが、まだレースは始まったばっかり。そこで先頭に立ち前を引く。そのまま一番ボトムのシングルトラックへ。蜂須賀さんが乗車していったところを自分は後輪スリップ。一気に蜂須賀さんはここぞとばかりにアタック。そこで一気に15?20秒の差、この差が埋まらなかった。一緒に逃げて行こうと思って必死に追うが追いつかない。少しのランの差がここまでの差になるとは。ランで乱れた呼吸でペダルを漕ぎながらももうプッシュして行くしかない。舗装路部分とスキルパークに入るまでの登り、簡易舗装と短い登りは基本ダンシング、後先考えずしっかりプッシュ。3周目か4周目あたりでバックフィードで前を追うためスピードを上げて走ろうと前のジュニアの子を右から抜かそうした所、右方向に寄ってきたため落車。バイクには異常はなかったが、ゼロスタート、この接触でかなり気持が切れた。しかし、沢山の人が自分の走っている姿を応援してくれている。前とのタイム差も伝えてくれている。「なにやってるんだ。頑張れよ」と自分に言い聞かせ気持を集中し直し踏み直す。しかしタイムは縮まらなかった。蜂須賀さんは速かった。しっかり掛ける所で掛けて逃げに入っていた。完敗です。悔しい。ゴール後の蜂須賀さんをみていて、レースは応援している沢山の回りの人たちの支え、そして練習をさせて下さるご家族の支えがあっての優勝だと勝手に感じた。「心、技、体」と言うけども心の安定が最も重要な部分と痛感した。この3つが揃ってこそ優勝が出来るんだと。自分には今回、心の安定が劣ってたのかもしれない。何回も言うけども、自分は本当に沢山の方々から応援せれ、サポートしていただき幸せ者です、その応援が力になります。
また来年になりますが、よろしくお願い致します。
最後に今回身体のケアをお任せした、アロマコンディショニングセンターの軽部さん、川原さん、皆様。バイクをベストな状態に持って行ってくれた遠藤さん。エリートのレース前なのにフィードをやってくれた、ともさん。応援にわざわざ山奥に来てくれたキリンメンバーの堀江さん、松田さん、ときさん。本当に感謝してます。力になってます。有難うございます。

北島atsushi


全日本選手権レースレポート(シニアエリート男子)

結果11位
バイク:MERIDA・BIG Ninety-Nine Team
Fサス:DT Swiss XMM100 29
Rサス:DT Swiss X313 Carbon Remote
ホイール:DT Swiss XR1450SPLINE
チェーン:KMC X11SL
Fタイヤ:グランドコントロール 1.6bar
Rタイヤ:ファストトラック 1.6bar

7月19日(土)は全日本選手権コース試走のため午前中から現地入りしたが、すぐに雨が降り出しチームテントで待機していると、昼ごろ降っていた雨がやみ、その隙を突いてコース確認とタイヤ確認、体調を確認しながら3周回してチームテントに戻って、遠藤さんによってレース用のKMCチェーンへの交換とタイヤ交換、各部のチェックをしてもらった。

7月20日(日)レース当日、エリートのスタートは13時30分。
マスターズクラスに参加している北島選手のフィードと激を飛ばす!が、惜しくも今年も2位でフィニッシュ。
続いてU23や女子エリートが始まるところを、自分の準備とアップのためチームテントに戻り、ゆっくりと開始。セルフオイルマッサージとローラーでのアップで徐々に体を起こしながら、コースのイメトレをする。体と心拍の反応は悪くない。最後に実走で最大パワーまで上げようと駐車場外周を回ったところ、係員に外周でのアップを止められ、コースに向かったが召集エリア周辺にも全開でアップするようなところは無く、軽く回しただけで、2列目のスタートラインに並んだ。

13時30分スタート
全開のキレは無く周りの選手との間合いを確認しながら、一番イン側草が刈られたところを登っていくがスキルパーク入る手前でマシュン選手が失速して詰まったところを外側から数名の選手にパスされその中に元ロード選手の品川選手がいて少し焦りが出たのか、スキルパーク最後のコーナーでパッドを交換したばかりであまり効いていなかったフロントブレーキをロックさせてしまい転倒。さらに順位を落としてしまった。
その後1周目は、下りで前走者との差が詰まるが呼吸が上がってしまいなかなかパス出来ないもどかしい時間帯があったが、チームフィードで渡されたキンキンに冷えた掛け水でリフレッシュ!
少し呼吸も落ち着き2周目から徐々に順位を上げていった。
下りはサスペンションを開放して、路面に吸い付くようにバイクが動き、グランドコントロールのグリップ力で思い通りに曲がって行く。登りでは、傾斜と路面状況に応じてサスペンションをロックアウトしてロスを少なく登っていく。が、最初の転倒の影響で左足首を痛めたようでペダリングへのパワー伝達が左だけ悪い感じがありスピードが乗らないが無理せず淡々と登る。

レース中盤、マシュン選手の背中が見えてきたので、ペースアップを図るが体が反応しない。
これまでどおり淡々と登り、下りを攻める走りを続けるが、マシュン選手は加速して姿は見えなくなってしまったが、今度はMERIDAの松尾選手が見えてきたので、気持ちを切らさずレースを進める。後ろからは、小笠原選手が20秒差程度で付いてくるので気が抜けない。下りが上手い小笠原選手は下りの1ミスで追いつかれてしまうので、ミスをしないように下りは攻めた。
5周目の下りを下ったダウンヒルゴール付近では松尾選手に5秒差くらいに詰め寄ったが、松尾選手も加速し再度離されてしまう。自分は、両足を攣ってしまったが、気合でペダルを回す。
後ろとの差は保っている!が、竹谷選手の姿も見えてくる。
6周目に入り攣った足も回復したの再び松尾選手を追いかけるも差が縮まらない。
ファイナルラップに入る前に松尾選手との差を少しでも詰めるべく加速し、チームフィードでかけ水を受け取り気合を入れなおしたところでTIMEOUTの看板が掲げられレース終了。前を走っていた松尾選手からラップアウトされ、完走者9名のサバイバルレースを11位で終えることができた。

優勝した武井選手からのギャップが大きく完走できなかったことは、非常に悔しいが今シーズン初めてまともに走れて、自分の今シーズンやってきたトレーニングやポジション変更によるペダリングが間違っていなかったことが判ったレースにもなったので良かった。
Jシリーズ後半戦に向けて磨きをかけていきたい。

会場で応援してくださった皆さんありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします!

最後に、バイクサポートからメンテナンスにフィードに遠征の運転までこなしてくれた遠藤さん、同じくフィードサポートや応援をしてくれたチームckirin.comの皆さん、チェーンをサポートしてくださっているKMCチェーン様、ありがとうございました。

鈴木tomo


Tags: