ミヤタ CRUISE乗ってきました。

ミヤタサイクルから発売される電動アシストスポーツバイクCRUISE(クルーズ)で昨日南房総イチゴ狩りサイクリングを走ってきました。

2日間で100㎞弱試乗し感じたことなどを踏まえてこのE-BIKEがどんなものなのかをご紹介します。

ヨーロッパ、特にドイツ、ルクセンブルクなどでは5年ほど前からスポーツバイクの販売の中で急激にシェアを伸ばしてきています。
MERIDAが取ってきた統計によると、2014年当時は購買平均年齢が65歳で日本で言うクロスバイクタイプのものが中心でしたが、昨年には平均購買年齢が45歳まで下がってきていてマウンテンバイクを中心にしっかりスポーツとして自転車を楽しまれる人たちに支持されその平均単価も約3,300ユーロ(約44万円)となっています。

私が初めてヨーロッパのE-BIKEに乗る機会があったのは2012年にオランダのメリダエクスペリエンスセンターに行ったとき。
2015年にドイツのメリダR&Dセンターを訪れたときにはシマノのユニットを積んだマウンテンバイクにも乗ることができました。

その当時で既にドイツ国内のスポーツバイクショップでは店頭に並べられている自転車の大半がE-BIKEで平日の昼間からお客さんが店員から説明を受けているところを何人も見かけました。

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で、ここからが本題
現在ヨーロッパで展開されているE-BIKEは日本の法規制上いろいろあってMERIDAをはじめそのままの状態では日本国内で展開できない(道交法上公道を乗れない)ものになっています。
昨年秋にシマノが日本国内向けのユニットSTEPS E-8080を発表したことに合わせて今後海外メーカーからも日本向けに展開されてくることが予想されます。

ヨーロッパの規格のものが日本規格のモノになったらアシスト力などが物足りなくなるんじゃないか?という声も聞こえたりしますが全く心配ないですよ。
スピードに関する規制で言えばヨーロッパでも25km/hでアシストが切れることに変わりありません。

お買い物自転車タイプの電動アシスト自転車に乗られたことのある方は結構いらっしゃると思います。
こういうのですね。
今までも国内メーカーさんからは上の写真のようなスポーツバイクタイプの電動アシスト自転車も販売されてきましたが、これらもシステム的には上のお買い物自転車と同じで形だけがスポーツタイプになっているモノです。

STEPS E-8080は今まで国内にあった電動アシストユニットとは全く異なります。
ですからまず今まで乗られた電動アシスト自転車の乗り心地、アシスト感はさっぱり忘れていただいていいと思います。

MIYATA CRUISE
先日も少しご紹介しましたが、こちらが電動アシストクロスバイクのCRUISE(クルーズ)。
シマノSTEPSを採用した国内初の一般販売モデルです。
税込290,520円
18.7㎏(カタログ値)
そのスペックはシマノALIVIOリア9段ギアにシマノDEORE油圧ブレーキとスポーツバイクとして大切な部分はしっかり満たしたうえで、シマノE-6010バッテリー(36V 11.6Ah)は最大115㎞(ECOモード)のアシスト走行距離を実現しています。
ハンドル部のディスプレイには速度、平均速度、最高速度などの一般的なサイクルコンピューターの機能の他に各モードでのアシスト可能な残距離が表示されます。
バッテリーとモーター部

実際に乗ってみてどうなのか・・・
アシスト自転車なのでスムーズな漕ぎ出しとスピードの伸びはもちろんなのですが、大容量のバッテリーを積んでいるにもかかわらずダンシングするような乗り方でも重心バランスがいいのか変にバイクが振られるようなことも無く、秋に某社から発売されたE-BIKEに乗った時に感じた重さを感じませんでした。
アシストに関しては15km/hくらいまでスムーズで力強くアシストがかかってその後アシスト力は緩やかに低下して25km/hで切れるのですが、今までの電動アシストはこのアシストが切れるタイミングでガクッとペダリングが重くなる感じがあるのですが、STEPSは何時切れたのかわからないくらいペダリングがスムーズに続けられ平地であれば35km/hくらいまでは普通にスピードを上げていけます。
でもまぁここから一度30km/h弱まで減速してから再び再加速しようとすると当然アシストは切れているので普通のスポーツバイクに比べればチョッと重いので結構苦労はしますwこの場合は20km/h弱まで思い切って一度減速してしまった方が再度アシストを利用して加速できるので楽ができますね。

登り坂では・・・
少し斜度のある私がロードバイクで登るとすると10km/h出るかなぁという登り坂ではそれこそ本領発揮。
周りの人がゼェーゼェー言ってるのを聞きながら息も切らさず15km/hオーバーのスピードでスイスイッ、ペダルに力を込めなくても9段変速との併用でおしゃべりしながら登って行けます。

昨日は南房総内側のそこそこ起伏のある地形をECO、NORMAL、HIGHの各モードを試しながら(ランチ後の後半は登り基調が多く向かい風ぎみだったので全てHIGHモード)65㎞ほどのサイクリングでしたが、終わった時のバッテリー残量は71%(サイクリング中電源オフでは走っていません)。
このバッテリーの減り具合からすると三浦半島1周も十分行けるのではないかと思います(もちろん25km/h以下で走ることが多かったり、登り坂が多くなればもっとバッテリーを消費することにはなります)。

ロードバイクでガシガシ走れる人にとっては全く興味無いし、欲しいとも思わないかもしれませんが、
筋力や心肺機能に問題を抱えている方にとっては今までやりたくてもできなかったロングサイクリングを実現できるものになるかもしれませんよね。

ヨーロッパでもまずはそういった方達に支持され広まったE-BIKE。

つい先日同じミヤタからweb上で発表がありましたが、この春にはこのシマノSTEPS E-8080(バッテリーは更に容量の大きい36V・14Ah)を採用し、現在のトレイルバイクの流行を満たした本格派マウンテンバイクが発売されます。
MIYATA RIDGE-RUNNER
税込398,520円

ミヤタのリッジランナーといえば90年代のMTB大ブーム時に大人気だったミヤタのマウンテンバイクブランド。
それが現代の最新スペックで復活です。
フロントに130㎜エアサスペンション、フレーム・フォークはもちろん前後ブースト規格、650bプラス規格のホイールにドロッパーポストとトレイルライドを満喫するために妥協無しなスペックになっています。

ミヤタの扱うスポーツバイクブランドといえばもちろんMERIDA。
先に書いたようにそのメリダもE-BIKEはあるのですが海外メーカーさんのE-BIKEの価格帯はクロスバイクのものでも2500ユーロ以上、マウンテンバイクになると50万円位からのものが大半になります。
MERIDAのほうでもSTEPS E-8080の発表に伴って日本向け商品の開発を始めているようですがその発売時期は不確定です。
税込40万円弱でこれだけのスペックのE-MTBを発表してきたミヤタさんはかなり頑張ってるなと思います。

走行速度がオンロードバイクに比べると圧倒的に低いマウンテンバイクはアシストの恩恵をフルに生かせることは間違いありません。今回ロードバイクに交ってCRUISEで走った感じからも早くこのRIDGE-RUNNNERでいつもの里山を走ってみたいと思わざるをえませんw
(まぁ土曜日の朝サイクリングでいつもの森の中をCRUISEで少し走ったのでどんな感じになるのかは想像できてますけどね)

2月3日(土)、4日(日)にMERIDAロードバイクと共にミヤタCRUISEの店頭試乗会
を行う予定ですのでご興味ある方はご期待ください。

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